こんばんは~
前回は、週間東洋経済2014.1.18号から
情報操作の仕組みについて紹介しました。
今回は、同雑誌のP74から、うつ再発の原因に
ふれた記事に感じた危険性について書いてみます。
記事のタイトルは
「うつ再休職の背後に(本人の)発達障害」
”発達障害”だと、従来のうつ対策は効かない
…という内容です。
![うつ14jan27b](http://udp.jp.net/udp_blog/wp/wp-content/uploads/2014/01/うつ14jan27b-300x179.jpg)
…発達障害という言葉は、
”ある社会性、コニュニケーション、想像力(空気を読むも含め)”
のレベルが、”ある”基準に達していないという意味で
使われています。
おそらく、一般の方が、その言葉を聞くと、
”障害”のインパクトと伴って
問題児のようなイメージを抱くのでは、無いかと
思います。
![うつ14jan27a](http://udp.jp.net/udp_blog/wp/wp-content/uploads/2014/01/うつ14jan27a-256x300.jpg)
…しかし、ここで、経験的に思うのは
・社会が求めるレベル…
社会性、コニュニケーション、想像力は
具体的になっていないこと
・社会が求めるレベルは、相手の能力次第で変わる
ということ
です。
そんな状態なのに、うつ状態同様、
医者の線引によって”病気扱い”になってしまうという
危険性を感じています。
下記の表は、岡田尊司氏 著の「ストレスと適応障害」
の中で紹介されていた、
世界に名だたる著名人が「発達障害」と
診断されるであろう状態であったものの、
「持っている能力・適性」を活かし、
名声を得た事をまとめた図です。
![hattats1a](http://udp.jp.net/udp_blog/wp/wp-content/uploads/2014/01/hattats1a-1024x982.jpg)
さらに、「発達障害」という状態は、
・先天性(身体的遺伝などによるもの)
・後天性(育成環境などの影響によるもの)
に分けられ、
その状態を適切に説明するのであれば
”非定形(型にはまっていない)発達”と
いう言葉を使うことを提案されています。
![hattats1b](http://udp.jp.net/udp_blog/wp/wp-content/uploads/2014/01/hattats1b-1006x1024.jpg)
また、先に出た、
・社会が求めるレベルは、相手の能力次第で変わる
ということ
に関係しますが、
例えば、もし、上司が”非定形発達”であると
するならば、
その相性によって、心理的にうつ状態になる
…本人にも”非定形”のハンディキャップが
あるかも知れませんが、
それは、相手にも関係する
ということも、事実のように感じます。
要は、都合のいい”基準、レベル”が制定され
判断者との相性も含め、
その”レベル”からはみ出れば、
”ハンディキャップ有”とレッテルを貼られてしまう
可能性があるということです。
今、読んでいる江戸時代の様子を示す本では、
子どもは、長屋などの地域の沢山の人々に
愛されながら育ったと言います。
仮に、その子に何かしら、能力上の
凸凹があったとしても、
接する人が”多様”であったために、
その凸凹が問題視されることはなかったのではと
想像できます。
そういう意味で、個人が”非定形発達”という
問題を抱えている以上に、
その方と接する学校、会社、社会の方が
”適応障害”の状態にあるのではないかと。
その課題を、子供たちを始めとする
ハンディキャップを抱えている人に押し付けているだけ
ではないかと考えます。
![hattats2](http://udp.jp.net/udp_blog/wp/wp-content/uploads/2014/01/hattats2.jpg)
この図は、非定形発達の原因と、その影響を示した図です。
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