こんにちは。
…著者の渋沢寿一さんは次期の一万円札に
決まっている、封建的身分制度から
…「お金」というツールを用いて、
みんなが平等でしあわせな社会を
つくろうとした渋沢栄一氏の
お孫さんにあたります。
そんな渋沢さんが、日本や世界各地を
訪れた経験から得たのは、
…生きることや、しあわせの原点は
明治時代以前の日本にあった…。
…現在の私達、未来の子供たちに残す、
原点復帰のためのヒントの数々を
紹介します。
「人は自然の一部である」渋沢寿一氏著
地湧の森 2023年7月出版
☆
<自分で考え生きてる?…依存>
・(被災時に)避難所にいる我々は、
水や食料は自衛隊が持ってきてくれる
もので国がなんとかしてくれる、
…エネルギーもガス会社と電力会社が
復興してくれる、教育も医療も
基本的には国が、あるいは行政が
復興してくれるとものだろうと信じて
誰も疑わずにいました。
・現代人は、もはや自分の身体感覚
では把握することができない
ブラックボックスに生命を預けて
しまったうえに、
…自分の体に取り込むものの質にさえ
関心をもたなくなったと言えます。
☆
・自分が生きていくことと生活に
必要なものは、すべてどこか社会
システムの中で与えられるものだ、
…しかも、それは科学的に証明できる
はずのものだという前提で、自分で
考えることも感じることも放棄した、
今の私たちの暮らしができ始めました。
☆
<お金が破壊するもの…>
・人間の暮らしの中には、芸術、愛、
祭り、環境、福祉、教育等、
その価値をお金に換算できないものが
たくさんあります。
…ところがお金だけが独り歩きをして
どんどん膨張すると、それまであった
支え合いの関係が破壊され、
…お金がすべての世界を飲み込むと
いうことが起きるのだと、
ポランニーがは警鐘を鳴らしたわけです。
☆
・祭りは地域の全員が参加してつくり
あげるものだから、復興に向けた結束と、
…ここで再び生き続けようという覚悟を
お互いが認識するためにも祭りを
再考したいと、多くの被災者の方々が
話されていてました。
…(そんな祭りへの予算は確保された
とされたものの)実際にお金が出てきた
ことは、ほとんどありませんでした。
…それは財務省の査定によって
「費用対効果が望めない」という
理由から、
…「祭りには価値はありません」と
言って切られたのです。
・費用対効果とは、すべての価値を
一度貨幣価値に置き換え、そして
置き換えられなかったものは、
価値がないよ捨てていく、という
考え方です。
☆
つづきます…。
Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.