こんにちは。
…著者の渋沢寿一さんは次期の一万円札に
決まっている、封建的身分制度から
…「お金」というツールを用いて、
みんなが平等でしあわせな社会を
つくろうとした渋沢栄一氏の
お孫さんにあたります。
そんな渋沢さんが、日本や世界各地を
訪れた経験から得たのは、
…生きることや、しあわせの原点は
明治時代以前の日本にあった…。
…現在の私達、未来の子供たちに残す、
原点復帰のためのヒントの数々を
紹介します。
「人は自然の一部である」渋沢寿一氏著
地湧の森 2023年7月出版
☆
<循環を意識すること…>
・自然と共生してきた社会の
キーワードは、まさに「循環」です。
…年月で循環させていく、
場所で循環させていく、
用途で循環させていく。
・自然と共に暮らしてきた
先人たちは、絶えず自分の生命が
どこからきて、どこにつながって
いるのかを確認しながら生きていた
がゆえに、
…その自然を壊さず採り過ぎず、
次の世代にそのままのものをつないで
いくことを延々とやってきました。
・ここにあるお不動さん、庚申さん、
馬頭観音、草木塔を祀る、
…その世界が、おじいちゃんに
とっては自分の体と一緒なのです。
…生きるために必要なものすべてを
山からもらって自分は生命を長らえて
いる。
…それに対して、少しでも恩返しと
して木を植える。それが
おじいちゃんにとっては当たり前の
ことなのです。
☆
・資源生産性とは、かつての日本人が
持っていた、資源を大切に循環させて
使い、
…さらに手間をいとわず、丁寧に
暮らすという価値観に他なりません。
…着物は着古すと寝間着になり、
おむつになり、最後は雑巾にして
利用してきました。
…資源をいかに無駄なく、その特質を
最大限に発揮させるかという思想です。
…それこそが、欲望と環境の調和を
見出すための鍵となるかも知れません。
☆
<循環を意識できれば寂しくない?>
・稼ぎは、自分の家族を食わせる為に
やらなきゃいけないこと。
…山仕事というのは、次の代につなぐ
ために山の木を育てること。
・田んぼでも畑でも畑でもみんな
そうだ。仕事というのは、自分たちの
家族だけでなくて、その先の子孫のため、
村のため、村をつないでいくために
やらなきゃないことなんだ。
☆
・圧倒的に人間を支配しているのは
循環する時間…自然界を巡る時間でした。
…ですから冬もじっとしのげば、
いつかは春になると分かっていたので、
自分が取り残されているような不安感は
今よりはるかに少なかったことでしょう。
☆
…つづきます。
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