♪イスラエル紀行記 その6


♪こんにちは。

イスラエルに来て6日目。

7日目は、書く時間がないので
日本に帰ってきてから…

…おそらく月曜日に書くことに
なりますが、7日目が投稿されない
ということで、何かあったのでは?と
心配しないで頂ければ幸いです。

事実、イスラエルで怖い思いを
したことは皆無ですし、
(人が多いところは多国同様、スリが
いるので緊張しましたが)


イスラエルがパレスチナ自治区との
境目に作っている分離壁の近くの
教会に国境を超えて見に行きましたが

…平和そのものです。

パレスチナ自治区の人々も活き活きと
していました。


滞在の中で学んだことを
書いておきます。

今回は、「記憶をつなぐ」です。

<安息日>

・ユダヤ民族が数千年の間、ずっと繋いで
来て、建国の礎となった安息日。

…金曜の日没から土曜の日没までの一日、
一切の「仕事」を止めます。

…カメラのシャッターをきるのも仕事と
みなされ禁止。エレベーターのボタンを
押す事も仕事とみなされ禁止で、
各階に自動制御で止まるエレベーターを
利用します。

…働く…傍を楽にする行為を、自分に、
そして家族など一番身近な存在のために
”する”ことを小休止し、

…神との会話に自分と向き合う事に
愛情と時間を遣う日です。

<記憶をつなぐ…水に流せない民族性>

・「忘却は、流浪を長引かせ、記憶は
再生の鍵である…再生を贖う(あがなう)と
言われるように、良いことも悲しいことも

…過去の経験を代々伝えています。


・ホロコースト記念館には、ユダヤ民族から
見た悲しみの歴史が展示されてました。

…時折聞こえてくる、子どもたちが歌う
国歌(ハクティバ…希望の意味)がとても

悲しく聞こえました。

…「子供の部屋」では虐殺など被害にあった
子どもたちの名前、没した国、年齢が
暗がりの中で読み上げられます。

・国を持たない、流浪の民族であった
ユダヤ人の苦しみは、長年に渡る苦しみ…

…イエスを殺したという罪悪感、多国からの
排除行為…ユダヤ人の商店の不買運動、
立ち入りエリアの制限、捕らえたユダヤ人の
財産没収、

…捕らえられた人体実験に使用、そして
虐殺による苦しみがあります。

・日本人は悲しい記憶を「水に流す」事が
できますが、砂漠の民族にはそれは困難で、
国を失ったことがない私達が想像できない
悲しさの深さを感じさせるエピソードが
あります。

…ホロコースト記念館…の設立記念に、
日本が招かれたが寸前で招待取り消しに
なったのは、

…ユダヤ人としての長年の苦しみを、
日本の高官の「原爆被害者と同様に敬愛を
表する」という発言に、共感できない心理が
働いた為と言われているます。

「私達の苦しみは同じ民族でしか共有
できない」…それほどの悲しさがあると
言えます。

・ホロコーストから学ぶことは、
誰が悪いとか決めつけることが困難で
あるということ。

…なぜなら、ホロコーストの基になった、
一部の指導者や上官の命令に逆らえない
兵士や警察の事情があり、

…どうしても恐怖感克服のために
悪魔的な行動をしてしまう、

…自分の行動は正しいと正当して
しまう特性があることを認める必要が
あります。

…なので私達は一人ひとりにある
価値観や固定観念、好き嫌いという、
「ジャッジをする」ことは、

…私達は天使にも悪魔にもなれることを
認め、許し、それまでの教訓を活かすしか
無いと言えます。


<ユダヤ民族への敵視は続く>

・パレスチナ自治区の分離壁の例…
…池上彰氏がTVでイスラエルが悪いと
一方的に報道した事に現地の日本人は
残念がっていました。

…分離壁が入植地を囲むためにグリーンライン
(1949年停戦ライン)より内側に入り込んで
おり、入植地を恒久的な領土とするための
既成事実化を目論んでいるとも言われたり、

…さらに、分離壁そのものがパレスチナ人の
生活を分断して大きな影響を与えている事も
事実ですが、

…壁を作った効果として、分離壁の大部分が
完成する前後をみると、2002年には47件の
自爆テロが発生し238人のイスラエル市民が
犠牲となったのに対して、

…2008年では自爆テロ2件うち犠牲者1名まで
減少しています。

…同胞を救う、守ることを重視する面が
正しく伝えられない事は残念だと。

海外で日本人が拉致されても、救いに行けない
解決できない日本とどっちがいいか
考えさせられます。

・世界一視界が悪いホテルと報道されて
いましたが、東京の隣接するホテルからの
視界よりマシではと現地で感じました。

石油の輸入の関係で、イスラエルと敵対する

産油国への気遣いで正しく
報道できない日本の問題とも言えます。

<記憶をつなぐ…希望をつなぐ>

・聖書に登場する植物を人工的に育てて
いる植物園があり、聖書の世界観を再現、
後世につなげています。


・オリーブ油の精製と祈りの関係…
オリーブ油は、最初にほとんど圧力を
加えない精製(バージンオイル)、

…その次に圧力を加えての精製、
最後は種を潰しての精製の三段階が
ありますが、

…イエスの祈りの深さも、同じように
三度目は血を絞り出すような懇願の深さ、
強さだったと言われています。


・オリーブの木は、永遠の命の象徴と
呼ばれ、それは幹など地上の部分が
損傷したり、朽ちたとしても、

…根が強く再生すること、土は民族に
とって同じルーツであることや、
つながりを象徴し、広く根を張ることで
安定感が増すことから

…自由や繁栄の象徴であり、更にオリーブの
長寿に希望を託すとされています。

続きます!

次回は月曜以降で!

 

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