♪こんにちは。
この本のタイトルは”農村政策”ですが
内容は、子どもたちに地域を残す為の
課題と対策が描かれています。
政策との関係、自治などを学んできます。
「農村政策の変貌」 小田切徳美 氏著
農文協 2021年3月出版
☆
<持続可能な地域づくり>
・飯田市の持続可能な地域づくりの
ためには、できるだけ多くの若い人
たちが、この地域で子育てをし、
次の世代を育む
…「人材のサイクル」を市政の
メインテーマとして掲げており、
具体的には
…①帰ってこられる産業づくり
…②帰ってくる人材づくり
…③すみ続けたいと感じる地域づくり
が政策課題となっている。
☆
・「交流の鏡効果(機能)」…
戦略的に取り組めば、都市住民が
「鏡」となり、地元の人々が
地域の価値を都市住民の目を通じて
見つめ直す効果をもつ。
…最近ではグリーンツーリズム活動の
中で、農村空間や農村生活、
農林業生産に対する都市住民の発見や
感動が、
…逆に彼らをゲストとして受け入れる
農村住民(ホスト)の自らの
地域再評価につながっていることが
具体的に指摘されている。
☆
・帰ってくる人づくりに対しては、
「地域の資源を活かして、地域の
価値と独自性に自信と誇りを持つ人を
育む力」を「地育力」として、
…家庭-学校-地域が連携する
「体験」や「キャリア教育」を
主軸とする教育活動を展開している。
☆
<地域の都市化思考は誤解?>
・地方住民の「都市化思考」が
見られたが、最近では都市住民の
間で、地方での生活を望む
「田園回帰」の意識が高まっており、
…特に若者において「田園回帰」を
希望する割合が高いと国土交通省・
国土審議会計画部会での
「中間取りまとめ」にかかれている。
☆
・「過疎」「中山間地域」
「限界集落」という問題の深層では
より本質的な空洞化が進んでいる。
…それは、地域住民がそこに
住み続ける意味や誇りを見失いつつ
ある、「誇りの空洞化」である。
・「東京圏一極集中」…地域の人々が
東京に吸収されたというよりは、
むしろ人々が地方部に戻らなくなる…
…それは「戻らない」ではなく
「戻れない」というべきかも知れない。
…そうであれば「東京圏一極滞留」が
正しい表現であろう。
…つづきます。
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