♪面白く学ぶ経済~『アダム・スミスの夕食を作った人は誰か?』から2


♪こんにちは。

豊森なりわい塾の講座の中で、
今の資本主義、経済学を前提にすると
地球環境を持続できない…という
事を学びました。

その理由を裏付けしたくて、
読んだ本を紹介します。

…特に女性の方の世の中への
もやもや感が晴れるのではと
思っています♪

『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』
カトリーン・マルサン氏著 高橋璃子氏著
河出書房社 2021年11月30日 出版

<続・経済学の前提?>

・国の経済活動の総量を測るGDP
(国内総生産)は、少女の山から
薪を集める労働をカウントしない。

…なかったことにされるのだ。

…他に子どもを産む事、育てる事、
庭に花や野菜を植えること、

…家族のために食事を作ること、
家で飼っている牛のミルクを絞る事…
…らはすべて経済から無視される。

<経済学の前提は”寂しい人?>

・経済学とは「愛の節約」を研究
する学問だ、と人は言う。

…愛は希少である。だから愛を
無駄遣いしてはいけない。

…もしも愛を社会の燃料にするなら、
私生活に使える愛が無くなってしまう。

…だから愛の代わりに、何か別の
モノで経済を動かす必要がある。

…「利益の追求」…利己心によって。

注)利己心とは、他人の迷惑などは
顧みず自分の利益だけをはかろうと
する心。

・利己心は信用できる。しかも尽きる
ことはない。それに対し、愛は…
そもそも少なすぎる。

・我々が食事を手に入れられるのは、
肉屋や酒屋やパン屋の善意のおかげでは
なく、彼らが自分の利益を考えるから
である。

<経済が地球に厳しい訳>

・インセンティブ(動機付け、報酬)は
わかりやすくて計測可能な数値として
設定される。

…生徒の喜びを測るなら標準テストが
わかりやすい。

…しかし単純な数値目標は、その数値
さえ達成すればあとはどうでもいいと
いう方向に働きやすい。


・経済的要因が人を動かすと信じて
経済的インセンティブを設定すれば、
その経済的要因が他の動機を全て
押しつぶすことになりかねない。

…経済人がやってきて良心も感情も
文化的要因も全部壊してしまう。

…そして失ってから、それが経済の
営みを支える大事なものだったと
気づくのだ。

・嫉妬、強欲、競争。それらの価値を
我々は過去200年にわたって称賛し、
道徳規範の位置まで押し上げてしまった
と、ケインズは嘆く。

…つづく。

素敵な週末を♪

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