こんにちは。
…著者の渋沢寿一さんは次期の一万円札に
決まっている、封建的身分制度から
…「お金」というツールを用いて、
みんなが平等でしあわせな社会を
つくろうとした渋沢栄一氏の
お孫さんにあたります。
そんな渋沢さんが、日本や世界各地を
訪れた経験から得たのは、
…生きることや、しあわせの原点は
明治時代以前の日本にあった…。
…現在の私達、未来の子供たちに残す、
原点復帰のためのヒントの数々を
紹介します。
「人は自然の一部である」渋沢寿一氏著
地湧の森 2023年7月出版
☆
<本来の祭りの役割>
・祭りの中で、みんなが祈るという
ことも重要です。祈りは願いの行為と
いうより、雑念や汚れをはらい無私の
自分を表す行為です。
・例えば、真冬に水垢離を取ると
いうお清めです。祭りの時期という
のは農作業が一段落つき、来年の
稲作までの農閑期が多いので、
…その間に一年間に溜まった不浄な
ものを清め、禊を行い、そして心の
平静を保って、自然に対するアンテナ
を磨き直すのです。
☆
・祭りの最後には、所によっては
託宣があります。村の中で霊感の
強い人が自然を司るもの、いわば
山の神と呼ばれるものから託宣を
受けて今年の作物の占いをしていく
のですが、
…神の声が聞こえたということは、
自分たちの思いが山の神に通じた、
…自分たちが自然と同化できたと
いうことの確認でもあるので、
人々にとっては大変重要なことです。
☆
・年寄の時代は、少しでも山神様を
自分の身体の中に入れて自分の
アンテナの感度を良くしようと必死に
やってきました。
…つまり、祭りは自分が生きて
いけるかどうかを左右する重要な
要素だったということです。
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