集え！虹の戦士！UDPブログ

☆
こんばんは～

今回は、パニック障害や現在の
精神医療に詳しい本から、数回に
分けて紹介します。

今回は、主に薬、パニック障害を
とりまく精神医療の現状についてです。

【薬への思い込みと害】

・薬物療法に慎重になるのは、国民皆
保険という我が国の誇る医療制度の
構造的な欠陥が関係しています。

…精神疾患では、患者さん一人に
かかる医療コストが低く抑えられて
おり、十分な時間と医療資源を当てる
ことが出来ないからです。

…その点、薬物療法は処方さえすれば
終わりです。経営を成り立たせるため
には、患者さんの数をこなさなければ
ならず、おのずと投薬のみによる
「五分間診療」になってしまうのです。

・常用量依存…偽性離脱症状と
言って、「減らしましょう」と
言っただけで症状が悪化することも
あります。

・「薬を飲んでいれば大丈夫」と
思っているのは裏を返すと

…「薬がなければダメだ」ということ
でもあります。

・ベンゾジアゼピン系抗不安薬を飲む
という行為には、「恐ろしい発作を
抑え込む」という意味が結果的に
含まれてしまっています。

…このことの問題は、身体的な発作が、
事実はそうでないのに「恐ろしい物」
として認識されてしまい、不安や
恐怖を強化することになって
いるのです。

・抗不安薬は、長期使用による依存と
乱用という問題と常に抱き合わせで
考えなければなりません。

・日本では、諸外国に比べて
ベンゾジアゼミン系の薬が使われすぎて
います。

…年間消費量は２０億錠と言われ、
海外の平均の６倍以上です。

・薬の長期服用の問題は、耐性がついて
しまうこと、断薬する際に離脱症状が
出ること、記憶障害、感情の平板化、

…頭が働かないといった認知能力に関する
問題、無気力、意欲の低下など抑うつ化、
イライラする、過敏に反応するなどの
情緒の不安定化などがあります。

・アクチベーションとは、SSRIまたは、
SNRIの服用後に敵意、攻撃性、それに
ともなう自傷他害を起こす副作用の
こと。賦活症候群とも呼ばれています。

・薬物療法の何が問題かというと、
「不安の放置」と「薬物（精神安定や
抗うつ薬など）からの離脱困難です。

・薬である以上、副作用があります。
内服は少量から始まりますので、
もし副作用がでれば、止めるなり
薬を変更すればいいのです。

・薬の副作用をいたずらに怖がるのを
止め、疑問点はすべて主治医に
ぶつけてください。

【パニック症候群の現状、タイプ】

・診断の混乱が生じるのは、そもそも
精神疾患というものが、癌や糖尿病、
骨折といった身体疾患のように、
明確に病名を特定し得ないからです。

…診る医者の経験や考え方によって
診断名が変わって来るのです。

・パニック障害の有病率は４％弱…
男性のうつ病の有病率とほぼ同じです。

…「パニック障害」がいかに
ありふれた「良くある病気」であるか
ということが、おわかりに
なるでしょう。

・身体面からアプローチするという
ことを考慮に入れると、

…「パニック障害」は絶対に他と
切り離して考えなければ
ならないのです。

・身体化障害とは、痛みや胃腸症状
など身体的な原因がないのに関わらず、
多様な症状を数年にわたり続けて
いるというものです。

・いっぽう、「身体型」では、
突然襲ってきた動悸やめまいに気が
動転してしまいます。

…その結果、「死ぬのではないか」と
患者さんはすぐに考えてしまいます。

・身体型では、身体症状に対する
不安がことさら強く、死の恐怖にさえ
襲われます。

…その結果、容易に予期不安を形成
してしまいます。

・「不安型」と「身体型」の違いは、
「不安型」が「扁桃体－青斑核」の
過活動をメインとする自律神経の
過活動反応であると考えられること
です。

・動悸は、脳と自律神経と心臓が
織りなす、「逃げよ」という過剰な
演出なのかも知れません。

・パニック障害の耐え難い不安の
根源は、自律神経ストームという
身体の変調を、生命を落としかねない
重大な臓器の異常とイメージして
しまうことにあります。

…そして、病気のメカニズムに対する
無知が、この不安を一層大きく
するのです。

・物質誘発性不安障害…主に薬物に
よって引き起こされる不安障害です。

コカイン、覚せい剤、アルコール、
カフェインなどあります。

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