♪家庭料理を心も負担も楽に…「一汁一菜でよいと至るまで」より5


♪こんにちは。

お料理研究家の土井善晴氏が、
その料理と関わってきた、
長い日時と経験で気づいたのが
「一汁一菜」

…味噌汁と中心にした
最小限の家庭料理です。

今の私達は、料理や栄養に対し、
イロイロと、誤解している…。

ある意味、省エネ、節約、コスパや
タイパ、貯金UPにつながる
マインドセットについて、
著書から学んでみます。

「一汁一菜でよいと至るまで」
土井善晴氏著 新潮新書
2022年5月出版

<旬と環境問題>

・「旬が大事です」…「旬の
ものは味がよく、たくさん出回る
から値段も安く、栄養価値も
一番です」

・お天道様にお任せにしていた
旬は失われ、自然に影響されない
室内で野菜を生産する技術が
進んでいます。

…そういう意味で父の心配を
人間のエゴ(経済)が実現した
のです。

…しかし、野菜を育てるために
必要以上にコスト(資源)を
使った生産は、さらなる地球環境
問題を生じさせています。

<ハレの日という非日常>

・強い刺激は感性(違いを
感じる力)を奪います。

…懐石料理で、(野菜類の)
アク抜きを徹底するのは、
日常の親しみから離れた、
非日常のきれいなお料理の
世界に入るためです。

・「ケ」「ハレ」とは民族学者、
柳田國男が発見した日本人的
価値観です。

…それは単純に日常と非日常を
分けるものではなく、
日常の中にも小さな心ばえの
ようなハレがある。

…そうした二重構造になった
「ケ」「ハレ」の観念は、2つの
ベクトルを産み、季節という時間の
流れを取り込んで、日本の暮らしを
限りなく心豊かにするものです。

・毎日食べても飽きることは
ありません。毎日食べたい ご馳走
なんてどこにもないでしょう。

…ご馳走は、時折食べるから
「ご馳走」です。

…つづきます。

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