♪「この世に命を預かりもうして」 酒井雄哉氏 著の紹介です


こんばんは~

今回は、残念ながら昨年亡くられた酒井雄哉氏が、
病気になって亡くなる覚悟をされている時のインタビューを
まとめた本を紹介したいと思います。

酒井雄哉氏は、比叡山延暦寺の千日回峰行を2度満行した行者
として有名です。

ひたすら歩き続けること…。そして断食などの
苦難を伴うと思われる修行。

その命がけの修行の中で、気づいたことの全てが、
この本の中で語られているように感じています。

私は、「死」をイメージできません。
怖いとも思わないし、そうなったら、そうでいいのかなと
ある意味、無関心、無責任な感覚を持っています。

そんな私が「死」を目の前にあった酒井雄哉氏の
本で感じたのは、

自尊心を向上させ、自分が持っている能力、力を
与えまくる事の大事さです。

氏の言葉、言葉から、皆様それぞれに感じれることが
あれば幸いです。


「この世に命を預かりもうして」 酒井雄哉氏 著
幻冬舎ルネッサンス新書 2013年10月出版 838円


【感じている課題】

・元気がありすぎて、自分の健康を過信していたんだね。
自分の力で生きているような気になっちゃっていた。

・こんなになって初めて、自分が人生を不始末にして
いたことに気づいた。感謝を忘れて、すべてが
当たり前だなんて思っていると、自分に反動が
返ってくるんだよ。

・本当に苦しい時や痛みの激しい時には、相手への
「大丈夫」という言葉は、実際は、自分の感情に
こだわっているんだよ。「大丈夫だって答えて、
私を安心させて欲しい」って思いなんだよ、

…自分では気がついていないかもしれないけど。

・せっかく楽しめるものがあるのに、自分たちだけで
楽しみを潰しちゃっているんだ。

・みんな頭で考えることばかり重視しがちで、悩みを
理屈で解決できたら、きっと心が晴れるはずだと
思っている。

身体や呼吸の調和なんてことは全然思っていないんだよ。

・(病気になったのは)身体のサインを見逃しちゃっていた。
人の言ってくれることにも聞く耳を持たなかった、
自分でほったらかしにしたことのまずさを強く感じたね。

・病気というのは、目に見えないところ、隠れた
ところでこっそり「悪さ」をするものだよ。

泥棒と同じだ。悪いことをやるやつは、こそこそ、
こそこそ隠れようとする。


【問題解決方法】

・そういうものだから、って納得しているから、
気にならなくなる。嫌だな、って思うことが一つ減り、
ひとつ学ぶんだな。

・覚悟とか決心だとかを自分の心の中の問題だっていう
風にしないで絶対に破ることができない相手
(仏さま、尊敬する先生、亡くなったお母さん、
ご先祖様等)と約束をするって考えたらいいんじゃないの。

・問題も、よくよく考えて、ちょっと見方を考えてみると、
「あれっ、なんでこんなことを、グズグズ悩んでいたのかなあ」と
なってくるんだよね。

・(苦しいとき)僕は「苦」という文字を「楽」という時に
取り替えちゃうの。どんな「苦」が来ても、
この中にも「楽」がある、って考える。

「こういうふうにしたら楽しくなるとちがうか」って
考えればいいんだよ。

・僕にはいろんな知識がなかったから、その分、どうしたら
いいかな、ついいつも考えていたわけだ。

・わしは、苦しみを楽しみに換えようという考え方を
ずっとし続けてきたおかげで面白くて楽しい人生が
送れてきたと思うよ。

・天台宗には「教行一致」という考え方がある。「教え」を
理解できても、それが実際に「行ない」に反映されなければ
意味が無い。「知識」と「知恵」を、両輪のようにして
育てなきゃダメなんだ。

・一度始めたことは必ずやり通せるようにするには、
何を心がけたらいいのでしょうか。

(答え)毎日、同じ時間に、同じことを、同じペースでやる、
そういう習慣をつけてしまうことじゃないの。

・目的がはっきりあると、一生懸命生きようという気持ちに
なるわな。


【思いやること、感謝すること】

・供養とか法要をすることが大切じゃなくて、その相手の事を
忘れずに、ずっとずっと供養を続ける気持ち、そういう心の
あり方が大切なんじゃないの。

・本当は、いつも心の中で手を合わせていたら、それでいい。
そっちのほうが本式なんじゃないかなあ。

・病気になってみて、当たり前だと思っていた生活がいかに
ありがたいことかということかっていうことに気がついた。

・命はありがたいもの、感謝を忘れてはいけないものなんだ
ということ。

・今日一日に感謝して、ご先祖様にご挨拶のつもりで
お線香を焚けば、それでいいんじゃないの。

・毎日手を合わせてあいさつする気持ちがあればそれで
十分なんだ。それが、生かされていることへの感謝の
きもちなんだよ。念仏を知らなくても、お経が読めなくても、
誰でもできるんだ。


【人間も自然の一員】

・人間だってやっぱり自然の中の一員なんだから、自然の流れ
というものを大切にしないといかんな。

悪いことでも、いいことでも、全部、自然にあるんだよ。

・草鞋出歩くというのはね、僕にとって、そこの自然の一部に
なるということなんだ。

・どうして歩くのかといったら、仏さまは自分を向上
させるために 一生懸命、行をやらせてくれて、
自然の大切さや、生命の儚さまでも勉強させてくれている

・全部つながっている。一つひとつに全部、意味が
あるんじゃないの。

・毎日同じように歩いている道でも、みえる景色は
いつも違うんだよ。

・歩くってことは、自分をどこかの方向に向かって
動かすことになるから、必ず何かが変わっていくんだよ。


【自尊心の向上のために…】

・みんな一人一人違うんだから、上達の仕方だって
みんな違うのが当たりまえだよ。

・人の話を聞いてみるのは大事だ。それをちょっと真似して
みるのもいいよ。

だけども、それが、本当に自分に合うのか、自分にどんな
やり方がいいのかは、結局は自分で決めなきゃならない
ことだよ。

・からだと呼吸と心は密接に結びついているんだってことを
意識して、一日に一回、三十分ぐらいでいいから、
外に出て家の周りでも歩いてみるといいの。

・行動を起こすってことは、前に足を踏み出すこと。
「やる」という決心を自分がしたんだから、もうそこで
ごちゃごちゃ考えないんだよ。

・ご縁はいろんなところにあるけど、その御縁を結ぶ
ことが出来るかどうかは、そのとき「動けたかどうか」
ってことなんだよ。

・便利な世の中になったというけど、考えたら、
人間は歩かなくなったことで不自由になったところが
大きいかもしれないよ。

だって大事なものを自分の感覚でしっかり
とらえなくなっちゃったんだから。

・自分のペースを持つ、ってことが大事だな。
自分のペースというのは、自分の呼吸のリズムでもあるからね。

・結果がわかりきったことでさえ、
「自分はなんとかなるんじゃないかな」って考えるんだね、
人間ってものは。

・自分で歩くということは、ものに頼らないで自分の体を使って
前に進んでいくでしょ。ただの移動手段ではなくて、
生きる手段なんだよ。毎日、毎日、自分の力で進んでいく。
それが、自分の自信の源になっていくんじゃないのかな。

・自力で進むから実感が湧く。それを飛行機に乗ってブーンと
ひとっ飛びで行っちゃったら、「ああ、こんあ遠いところ
まで来たんだな」という実感がないでしょ。味気ないよねえ。


【人生観と使命感】

・あっけなく死んでしまう人もいる。災害で生命を落とす人もいる。
自分だけが不幸なわけじゃないから、心配しすぎないで、
いまある生命を大事にしなさいってことかな。

・きっと、まだ僕にはやるべきことが残っているんじゃないの。
だからこうして生かしていただいているんじゃないかと思う。

・世の中でそうすべき役割とはなんだろう、「私はこの世に
何しに来たの?」って、自分の心に問いかけてみることが
大切なんじゃないかな。人にはそれぞれ、引き受けるべき
持ち場がある。

・どんな仕事をしている人も、社会的に皆さんに迷惑をかけない
ように、何か役に立つようなことをしている。

・胸を張れるかどうかの判断基準というのは、自分の気分
じゃなくて、きちんと人の役に立っているかどうか、
という目で見ることが大事だということだね。

・苦しいことを我慢して乗り越えるみたいな気持ちでやるより、
気負わずに自分の役割に対して、誠実に、真面目に取り組んで
いくことじゃないかな。

そのなかに楽しんでいけることを探して、できるだけ
朗らかにやれたらいいね。

・決して生命を粗末にしていいってことではないけれども、
大事なのは、生命の長さよりも、その人生をどう生きたかの
中身だからな。

・生命は自分のものだって思っているかも知れないけれど、
自分が創りだしたものではないわな。

生命は預かりものなんだよ。仏さまからの預りもの。

・自殺するってのは、「私、どうもこの生命が気に入りませんから、
まだ途中ですけどお返しします」ってことだ。


この世に命を授かりもうして (幻冬舎ルネッサンス新書 さ-5-1)



メンタルを改善し、病気を防いだり、

社会構造を変えたいというプロジェクトが
「ウルトラ・ダイヤモンド・プロジェクト(UDP)」です!
その考えだけでも覗いてみませんか?
↓ ↓ ↓

UDP_pro2


☆ウルトラ・ダイヤモンド・プロジェクト(UDP)Facebookページは

こちら!(イイネ、お願いします)
ブログの更新情報が届きます!

Related Articles:




Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.

Share Button

Website Pin Facebook Twitter Myspace Friendfeed Technorati del.icio.us Digg Google StumbleUpon Premium Responsive