♪こんにちは。
今、地球環境の持続可能性を奪って
いるのは、私達の「もっと」…
…もっと便利に、もっと効率的に、
もっと安価に…と特に都市部という
資源が無いエリアでの住民が望む、
…成長、発展を前提とした資本主義
だという一節があります。
その実現のために、そして消費の
為に、いい学校、いい会社を
求め、仕事に勤しむ人が多いですが、
…それらの人達は、しあわせなのかと
いうと、疑問符が並びます。
…
仕事の成果を増やすには、効率化。
効率化は時間との戦い…。
しかし、その影には私達の心理的
不安がある…。
そして、時間管理、効率化を求めれば
私達は孤立し、大きな勢力の言いなり
になりやすくなる…。
そんな、今の課題を解説した本を
通して考えていきます。
…
「限りある時間の使い方」
オリバー・パークマン著 高橋璃子訳
かんき出版7615 2022年6月出版
…
<時間管理は強迫観念を生む?>
・時間を「使う」ようになった僕たちは、
「時間をうまくつかわなければ」という
プレッシャーにさらされる。
…時間を無駄にすると、なんだかすごく
悪いことをした気分になる。
…やることが多すぎてパンクしそうな時、
僕たちはやることを減らそうとするのでは
なく、「時間の使い方を改善しよう」と
考える。
☆
・インターネットは時間を有効に使う
ためのツールだが、その一方で大量の
情報を提示し、やりたいことを無限に
増やそうとするやっかいな代物でもある。
…
・思いのままに時間をコントロール
しようという欲望。自分が時間より
優位に立てば、そのときこそ、確実な
安心が手に入り、
…二度と不確実性に振り回されない…
…という幻想。
・時間の有効活用ばかり考えていると、
人生は想像上の未来に描き込まれた
設計図となり、ものごとが思い通りに
進まないと、強い不安を感じるように
なる。
…そして、時間をうまくつかえるか
どうかが、自分という人間の価値に
直結してくる。
☆
・僕たちが交通渋滞に文句を言い、
幼児がさっさと動いてくれなくて
イライラするのは、
…自分がスケジュールに対して
あまりに無力である事実を
認めたくないからだ。
☆
…
以上、引用終わり。
…
…養老孟司氏がよく言う、人が
思考で苦しむ…
「こうすれば、ああなる」…
という植え付けられた固定観念が
人を苦しめる…。
そして、固定観念通りにならないと
自分の能力、存在価値を否定する…
…そんな世界ワーストの自殺者数を
誇る日本の謎に迫れる情報に思えます。
☆
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